「営業、楽しすぎ!」って本当に言える日が来るなんて。
「営業って、楽しすぎるわ!」
…なんて言葉、昔の僕が聞いたら、たぶんこう返してた。
「いやいや、正気か?」
初めての営業職。最初の三ヶ月は、正直、地獄だった。
朝から電話、飛び込み、ロープレ、同行、アポ、数字、詰め、上司の圧、帰れない、疲れた、寝たい、でも寝られない。はい、終了。
「なんでこの仕事選んだんだろうな…」って、何度もスマホのカレンダーを見ては、日数をカウントしてた。「あと◯日で1ヶ月」「あと◯日で辞めよう」って。
でもね、それから1年後、僕はニヤニヤしながらこう言ってるわけです。
「営業、楽しすぎるんだが?」
人生、わからんもんですね。
目次
営業が楽しすぎると感じる瞬間ランキング【主観です】
さて、いきなりですが、営業やってて「うわっ、今の瞬間めっちゃ楽しい!」って感じたシーンをランキング形式で書いてみます。
第1位:「あなたに頼んでよかった」と言われた時
この一言、反則すぎる。
泣くぞこっちは。
とくに、最初めっちゃ警戒してたお客様が、最後にニッコニコで握手してくれたりすると、「営業やっててよかった…」って思っちゃう。涙腺弱めの人は注意。
第2位:自分の成長を、自分が一番実感できた時
たとえば、
「前は聞けなかった質問が、自然に口から出た」とか、 「昔なら焦ってた場面で、落ち着いて対応できた」とか、
小さな「俺、成長してる…!」を自分で発見した瞬間、けっこう快感です。
第3位:断られても、笑って帰れるようになった時
最初は凹みまくってたのに、ある日突然「まあ、しゃーないっすね」って軽く言えてる自分に気づいた日。
これはもはや、悟りに近い。
「営業なんてムリ」と思ってた僕が変われた理由
僕はね、もともと人見知りだったんですよ。
いや、ほんとに。信じて。
学生時代も、なるべく人と話さずに過ごしてたし、「営業職なんてムリムリ!」ってずっと思ってた。
じゃあ、なんで今、楽しめるようになったのか。
答えはシンプルでした。
1日1個、“勝ち”を決める
営業って、毎日数字と向き合うから、「結果が出ない=負け」みたいになりがち。でもそれだとメンタルが持たない。
だから僕は、1日1個、「今日はこれができたから勝ち!」って勝手に決めてた。
「今日は、初めてのエリアを回った」 「今日は、アポが1件取れた」 「今日は、飛び込みで笑顔で挨拶できた」
全部“勝ち”。これ、バカっぽく聞こえるかもしれないけど、意外と効くんです。
「売る」のをやめて、「聞く」に集中した
昔の僕は、いわゆる“押し売り型”だった。「商品の魅力を語れば売れる」と思ってた。でも、全然違った。
ある時、先輩が言ったんです。
「売るな。聞け。話せるようになったら、もう売れてるから」
その日から、お客様の話を聞くことに全集中するようになった。そしたら、むしろ「買いたいんですけど…」って言われる機会が増えた。
まさか、営業って“聞く技術”だったとは。
ダメな営業マンの特徴は?(昔の自分をぶん殴りたい)
過去の自分の営業を、あえてダメ出ししてみましょう。
1. 喋りすぎ
「間が怖い」「沈黙が気まずい」と思って、ひたすら喋ってた。でも、相手はたぶん「で、何が言いたいの?」と思ってた。ごめん。
2. 商品を売って、人を無視
「この商品のスペックが〜」「お得なのが〜」ばっかり言ってたけど、それって“モノ売り”であって“営業”じゃない。相手の人生とか困ってることを聞かずに、物だけ売るのはNGだった。
3. 自己否定が早い
「断られた=自分を否定された」と思って、すぐ落ち込んでた。でも、相手からすれば「今日はタイミングじゃなかった」だけかもしれないのにね。
営業で一番稼げる業界は?←でも、それだけじゃ選べない
たしかに、業界によって“平均年収”は全然違う。
不動産:インセンティブで跳ねることあり
金融:資格と信頼が命、でも高単価
法人:ストック型で安定
…とはいえ、「稼げる」って理由だけで入ると、つらい時に続かないです。
自分に合うフィールドを選ばないと、稼ぐ前に心が折れる。
だから僕はこう思ってる。
“向いてる”より、“楽しめる”業界を選んだ方が強い。
営業職になってよかったこと、正直ベースで語ると…
■ 会話がうまくなった…というより、“間”を楽しめるようになった
沈黙を怖がらず、「この空気、なんかいいな〜」って思えるようになった。
■ 相手の立場で考えるクセがついた
営業って、相手の「困ってること」や「本音」を引き出す仕事。その訓練が、普段の人間関係にもめっちゃ効く。友達付き合いも、かなり楽になった。
■ 「挑戦するのが怖い」がなくなった
営業って、失敗しまくるんです。断られるし、怒られるし、門前払いもある。でも、それを毎日経験すると、逆に「失敗って別に死なないんだな」って思える。
挑戦耐性、めっちゃ鍛えられます。
営業が“楽しすぎる”職場を作る、3つのコツ
ここからは、ちょっと“コツっぽい話”を。
① 「ありがとう日記」を勝手につける
1日の終わりに、「今日言われた感謝の言葉」を1つだけメモする。これ、地味だけど効きます。
「お客様が名前を覚えてくれてた!」とか「先輩がフォローしてくれた!」とか。
感謝を見つける目が養われると、職場が急に“いい場所”に見えてくる。不思議。
② 同僚と笑える場面をつくる
営業は、ひとりで戦うけど、チームでも戦う。上司や同僚とアホな話で笑える時間があるだけで、1週間は頑張れる。
飲みに行かなくてもいいから、雑談だけでも大事に。
③ 売れなかった日ほど、自分を褒める
「今日も断られたけど、よくやった!」
って、声に出して言ってみてください。最初は照れるけど、じわじわ効いてきます。心が元気になると、翌日も頑張れる。
「営業が楽しくない」と感じたらやってほしいこと
もし今、この記事を読んでるあなたが
「営業、楽しくないよ…」って思ってるなら、
声を大にして言います。
それ、普通です。
楽しいなんて、最初から感じられません。
でも、楽しさは“自分でつくるもの”でもあります。
たとえば、
「数字じゃなく、関係性を築くこと」に集中してみる 「今日、相手を1回でも笑わせる」を目標にする 「失敗談」をネタにする(仲間ができやすい)
こうやって“見方”を変えていくと、少しずつ景色が変わってきます。
おわりに:「営業 楽しすぎ」って言える自分を、ちょっとだけ誇りたい
昔の僕は、「営業=地獄」だと思ってた。
でも今は、ふとした瞬間に思う。
「あれ、なんか今日、仕事楽しかったな」
お金じゃない。スキルだけでもない。
ただ、誰かと真剣に話して、何かを届けて、ちょっとでも笑ってもらえたら、それだけで充分。
営業って、そういう仕事だった。
だから僕は、今日も名刺を片手に歩き出します。
ちょっとワクワクしながら。